社労士は独立しやすい資格ですが、独立すれば一生安泰ではありません。
成功する人もいれば、廃業してしまう人もいます。
やみくもの独立してもうまくいきません。成功している人の特徴を知ることが大切です。
★この記事を書いた人
知識ゼロから社労士試験に合格。
社労士業界の動向は常にチェックしています。
そこでこの記事では、独立に成功する人、失敗する人の特徴と失敗後の進路について解説します。
この記事を読むことで成功のヒントが掴めます。
★この記事の結論
- 社労士の7割は開業している
- 失敗する原因はマーケティングスキルの欠如
- 独立に失敗しても『就職』の道がある
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社労士登録者で独立開業する割合は7割
社労士は『開業型』と社労士事務所や一般企業に勤める『勤務型』に分かれています。
「専門士業科研」研究プロジェクトの調査によると社労士登録者の7割は開業。
社労士のメイン業務は企業との顧問契約です。顧問契約を結ぶと毎月収入が入ってくるので事務所が安定しやすい特徴があります。
他士業の場合は1人1回サービスを提供したら終わりが基本。常に新規顧客を獲得し続けなければなりません。
社労士は他士業と比べて顧問契約を獲得しやすく、事務所が安定しやすいので開業する人が多いです。
社労士で独立開業して失敗する割合
社労士で独立しても残念ながら廃業する人もいます。ネット上では開業3年以内に8割は廃業するという情報もあります。
ただ、実際に社労士さんの話を聞くと『多すぎ』という声がありました。
3年以内で8割も廃業することはなく、むしろ多くの事務所は存続しているとのことでした。
正確なデータは公表されていませんが、実際の廃業者数はそこまで多くない印象です。
≫参考:社労士は『食えない』『仕事ない』は本当なの?社会保険労務士の実情を解説
社労士の独立が失敗してしまう4つの理由
独立で失敗する主な理由は次の4つが考えられます。
- 事前準備が足りていない
- 集客できない
- 人と関わらない
- 価格競争に陥る
事前準備が足りていない
独立した直後、つまりスタートでつまずく人が多いです。
最初はうまくいかなくて当然ですが、成功率を上げるため入念に事前準備をする必要があります。
具体的にはマーケティングや実務の勉強が必要です。
マーケティングや実務をほとんど学ばずに独立するので失敗しやすくなります。
集客できない
失敗する一番の原因は『集客できない』ことです。顧客を獲得できず廃業してしまうパターンです。
社労士に合格した人達は努力家です。難しい社労士試験をコツコツ勉強して突破しているので。
しかし、多くの社労士は集客について学ばないまま独立します。
私も士業で独立しているから痛いほどわかりますが、集客は運でも才能でもありません。
努力のみです。
≫参考:社会保険労務士は悲惨な資格なの?『やめとけ』と言われる理由と実情解説
人と関わらない
独立すると1人で仕事ができるので、面倒な人間関係からは解放されます。
もちろん顧客とは関わりますが、それ以外の人とは基本関わる必要はありません。
しかし、独立すると実務や集客などわからないことがでてきます。人に頼らず自分だけで解決しようとしてもいい結果は得られにくいです。
独立は1人で楽ですが、成功するにはやっぱり人とのつながりは大事かなと思います。
価格競争に陥る
独立して皆と同じことをやっていても稼げません。いかに競合との差別化を図るかが重要です。
差別化を図るうえで一番簡単なのが価格を下げること。
価格を下げることで確かに依頼されやすくなります。しかし、労力のわりに稼げない事態に陥ります。
独立開業して成功しやすい人の特徴
自分の周りを見ていて、うまくいっている人を分析すると次のような特徴がありました。
- コツコツ努力できる人
- 専門特化している
- ホームページ集客が得意
コツコツ努力できる人
成功している人は努力家が多いです。
- 自社サイトの記事を200記事以上書いている
- 毎日SNSを更新している
- サイトを10個以上運営している
努力なくして成功はありえませんが、努力を継続できる人は少ないです。成功している人は継続して努力しています。
専門特化している
社労士の業務は数多く存在します。一例として、次のような業務があります。
- 労働・社会保険の手続き
- 障害年金の申請
- 介護事業の開業手続き
- 助成金の申請
- 労務管理コンサルタント
うまくいっている人を見ると上記の業務をすべて行うのではなく1つの業務に特化しています。
例えば、
- 介護事業専門の社労士
- 障害年金専門の社労士
- 助成金専門の社労士
など。
『私はなんでもやります』という社労士は顧客から見ると『結局何が得意なの?』と疑問を持たれてしまいます。
『私は〇〇専門です』と言われてた方が、『専門家ならお願いしようかな』となります。
≫参考:社労士は儲かる・儲からない?社会保険労務士業界の実情を解説
ホームページ集客が得意
うまくいっている事務所はホームページ集客に成功しています。
- 検索したときに自分のサイトを上位に表示させる施策
- ホームページを見てサービスを申し込もうとするライティング術
難しく感じますが勉強すればできるようになります。自分には無理だと感じたら外注すればOKです。
今から新規参入する人はホームページ集客は必須といえるでしょう。
【まとめ】独立して成功しやすい人の3つの特徴
成功しやすい人の特徴を見てきました。社労士で成功するカギは『集客力』です。
集客は運でも才能でもありません。コツコツ努力するだけです。
独立は頑張った分だけ自分の収入になります。集客がうまくいけば年収1,000万円も達成できます。
これから社労士を目指す人は独立も視野にいれて行動してみてください。
社労士の独立に必要な資金
社労士として独立するには『社労士登録』が必要です。
≫参考:【社会保険労務士になるには?】合格者が教える!社労士になる方法
登録には全国社会保険労務士会連合会に登録申請しなければなりません。申請にはお金がかかります。
★社労士登録に必要な費用
- 登録免許税…3万円
- 登録手数料…3万円
- 入会金…5万円
- 年会費…9万6千円(東京都の場合)
合計約20万円。
社労士で独立する場合、最低でも20万円前後は必要です。加えて年会費も払っていく必要があります。
独立する都道府県によって年会費は異なりますが、概ね月8千円ほどです。
独立開業に失敗しても『就職』できるのが社労士の強み
社労士は独立に失敗しても就職の道が残されています。
行政書士や司法書士などの他士業は基本『開業型の資格』です。
そのため、就職・転職には適していません。就職先はあっても求人が少ないです。
一方、社労士は『開業型』と『勤務型』があるので、独立がうまくいかなくても『勤務型』の道が残されています。
≫参考:社労士をとってよかったこと4選。資格を取得するメリット・デメリット解説
独立開業に失敗した時の就職活動のやり方
就職活動において、独立に失敗した経歴があっても、社労士の実務経験者なので有利に働く場合があります。
一方で、廃業したことによるマイナスイメージを持たれることもあるでしょう。
さらに、35歳を過ぎると正社員で雇われにくくなるのが現状です。年齢を重ねていくと、その分不利になるので対策が必要になります。
就職を成功させる秘訣は1人で行わないことです。プロのサポートを受けましょう。
独立に失敗した経験や年齢など就職に不利になる可能性がある場合は闇雲に動いてもうまくいきません。
プロである転職エージェントを活用することをオススメします。
転職エージェントを活用する
社労士で就職・転職するなら『転職エージェント』の活用は必須といえます。
転職エージェントを活用すると次のサービスを受けることができます。
- 求職者の希望に沿った求人を紹介してくれる
- 履歴書の書き方、面接に関するアドバイスをしてくれる
- 専門のキャリアアドバイザーに相談できる
自分一人で転職を成功させることは簡単ではありません。
短期間で社労士試験に合格する方法
短期間で社労士試験に合格する方法を知るには大手予備校クレアールが出版した非常識合格法の書籍がオススメです。
この書籍を読むことで『最短最速で合格する方法』がわかります。
合格するための勉強法、学習スケジュールの立て方など受験生が悩むポイントを徹底解説。
自己流で勉強しても失敗する可能性があります。非常識合格法を読むことで最短ルートで合格を目指せるのでオススメです。
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【まとめ】社労士で独立開業は失敗する?成功する人・失敗する人の特徴
社労士の開業事情について解説してきました。社労士登録者の7割は開業。一方で廃業者も一定数います。
廃業者の割合は公表されていませんが、ネットでいわれているような悲惨な数値ではないです。
独立に失敗してしまう人の特徴は次の4点。
- 事前準備が足りない
- 集客ができない
- 人と関わらない
- 価格競争に陥る
成功している人の特徴は次の3点。
- コツコツ努力できる人
- 専門特化している
- ホームページ集客が得意
今後、社労士で開業する方は参考にしてください。
社労士は独立に失敗しても『就職』の道が残されています。
しかし、就職活動は容易ではありません。プロである転職エージェントの力をかりて成功させましょう。
社会保険労務士の通信講座に関する下記の記事も参考にしてください。
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