「社労士と行政書士、両方取るのは現実的?」「ダブルライセンスの取り方・順番は?」こうした疑問に、実際に両試験に合格したダブルライセンス保有者として本音でお答えします。
社会保険労務士(社労士)・行政書士のダブルライセンス保有者。実際に両試験に合格した経験をもとに、受験生目線のリアルな情報を発信しています。
社労士と行政書士はどちらも国家資格であり、相互補完性が高いことから「ダブルライセンス」を目指す方が増えています。実体験をもとに、両資格の難易度の違い・相性・おすすめの取得順序を詳しく解説します。
社労士と行政書士の基本比較
- 社会保険労務士(社労士):労働・社会保険の専門家。企業の労務管理、年金相談、助成金申請などを手掛ける。
- 行政書士:官公署に提出する書類作成の専門家。許認可申請、法人設立、遺言・相続手続きなどを手掛ける。
どちらも士業資格ですが、業務領域が異なり、組み合わせることで活躍の場が大きく広がります。
難易度の比較:どちらが難しいか
実際に両試験を受験した経験から言うと、社労士試験の方が難しいと感じます。理由は以下の通りです。
社労士試験の難しさ
- 科目数が多い(10科目)
- 足切り制度(科目別基準点)があり、1科目でも不合格基準に達すると全体不合格
- 毎年の法改正が出題に直結するため、最新情報への対応が必要
- 合格率:6〜7%(難関)
- 必要学習時間:800〜1,000時間
行政書士試験の難しさ
- 法令科目(民法・行政法・憲法等)の理解が必要
- 記述式問題があり、単純暗記では対応できない
- 合格率:10〜15%(社労士より高め)
- 必要学習時間:600〜800時間
合格率・学習時間いずれの観点からも、社労士の方が一般的に難易度が高いとされています。
ダブルライセンスを取る順番:社労士が先か、行政書士が先か
これはよくある質問ですが、どちらを先にするかは目指すキャリアによって異なります。ただし、個人的な経験から言うと「行政書士→社労士」の順が効率的な場合が多いです。
「行政書士→社労士」の順がおすすめな理由
- 行政書士試験で学ぶ民法・行政法の知識が、社労士の法律的素養の土台になる
- 行政書士の方が合格率が高く、資格取得の「成功体験」を先に積める
- 行政書士取得後に社労士を目指すことで、難関試験への挑戦が現実的なものに感じられる
「社労士→行政書士」の順が向いているケース
- 労働・社会保険の実務をすでに行っており、社労士が直接業務に直結する場合
- 会社の人事・労務担当者で、社労士資格を早期に取得したい場合
社労士と行政書士のダブルライセンスの相性
二つの資格の相性は非常に高いです。具体的には以下のような業務の相乗効果が生まれます。
- 会社設立・法人登記(行政書士)+就業規則作成・社会保険手続き(社労士):スタートアップ企業への総合支援が可能
- 農業・飲食・建設の許認可(行政書士)+農業従事者・建設業の労務管理(社労士):特定業種の専門事務所が開業可能
- 相続・遺言(行政書士)+遺族年金・社会保険の手続き(社労士):相続関連の総合的なワンストップサービス
ダブルライセンスを持つことで「相談の間口が広くなる」のが最大のメリットです。顧客の多様なニーズに一人で対応できることは、独立開業時に大きな強みになります。
ダブルライセンス取得の現実的な学習プラン
2年完成プラン(社会人向け)
- 1年目:行政書士試験の学習・受験(翌年11月試験)
- 2年目前半:社労士試験の基礎学習
- 2年目後半:社労士試験の直前対策・受験(翌年8月試験)
この2年プランで両資格を取得した方は少なくありません。ポイントは「行政書士を先に合格させて自信をつけ、社労士の長期学習に備える」ことです。
同時並行学習の注意点
社労士と行政書士を同時に学習することはおすすめしません。試験の内容が重複しないため、学習量が単純に2倍になります。特に社会人の場合、集中力を分散させると両方とも中途半端になるリスクがあります。
社労士試験合格後に行政書士を目指す際のアドバイス
社労士に合格してから行政書士を目指す場合、以下の点が有利に働きます。
- 試験勉強の習慣・メンタルが既に作られている
- 士業の実務感覚が身についており、学習内容をイメージしやすい
- 社労士業務から紹介・連携ネットワークが広がり、行政書士取得後のビジネスにつながりやすい
まとめ:ダブルライセンスを目指す方へ
- 社労士の方が難易度が高く、慎重な学習計画が必要
- 行政書士→社労士の順序が多くの場合で効率的
- 2年計画で順番に取得するのが現実的
- 両資格の組み合わせで業務の相乗効果は大きい
- 独立開業を目指すならダブルライセンスは強力な武器になる
まずは社労士合格を第一目標に設定して、確実に進みましょう。クレアールの社労士講座は社会人の効率学習に特化しており、ダブルライセンスを目指す方にも選ばれています。まずは無料資料で学習プランを確認してみてください。


当サイトはリンクフリーです。管理者の許可なくリンクを貼っていただいても構いません。