社会保険労務士(社労士)・行政書士のダブルライセンス保有者。実際に両試験に合格した経験をもとに、受験生目線のリアルな情報を発信しています。
社労士試験は全10科目。どの科目も難しいですが、受験生から特に「苦手」「難しい」と言われる科目は傾向があります。本記事では、難易度ランキングと各科目の攻略法を解説します。
社労士試験の全科目一覧(択一式・選択式)
社労士試験の科目は次の10科目です。
| 区分 | 科目名 |
|---|---|
| 労働科目(5科目) | 労働基準法・安全衛生法、労働者災害補償保険法、雇用保険法、労働保険徴収法、労働に関する一般常識 |
| 社会保険科目(5科目) | 健康保険法、国民年金法、厚生年金保険法、社会保険に関する一般常識、社会保険に関する法規 |
受験生が苦手にしやすい科目ランキング
第1位:厚生年金保険法(最難関)
受験生の多くが「最も難しい」と口をそろえる科目が厚生年金保険法です。計算問題・数字・老齢厚生年金の複雑な仕組み(報酬比例部分・経過的加算・加給年金など)が理解しにくく、国民年金との違いも整理しにくいです。
攻略法:国民年金と対比しながら学習し、年金図解を使って視覚的に整理する。計算は実際に手を動かして繰り返す。
第2位:国民年金法
厚生年金と並んで苦手意識が高い科目。保険料・免除制度・給付の種類(老齢基礎・障害基礎・遺族基礎)が複雑に絡み合い、数字と給付要件の混同が多発します。
攻略法:まず老齢基礎年金を完璧にし、障害・遺族の要件と比較しながら覚える。厚生年金と対応させた比較表を自作する。
第3位:一般常識(社会保険・労働)
「社会保険に関する一般常識」「労働に関する一般常識」は出題範囲が非常に広く、どこから出るか予測しにくいという難しさがあります。白書・統計・法改正・各種法律(育介法・パート法・高年法など)がすべて含まれます。
攻略法:白書の重要数値(就業者数・賃金など)を絞り込んで暗記。過去問の一般常識問題を中心に学習し、法律の目的条文は必ず押さえる。
第4位:健康保険法
給付の種類・標準報酬月額・保険料計算など、数字と条件の多さが苦手意識を生みます。傷病手当金・出産育児一時金など日常に身近な給付でも、試験では細かい要件が問われます。
攻略法:給付の要件を「誰が・何日間・いつから・いくら」の4点セットで覚える。標準報酬月額の等級表は出題頻度の高い部分だけ押さえる。
第5位:労働基準法
範囲が広く解釈問題も多いため、択一式で安定して得点するのが難しい科目です。36協定・時間外労働・休業・解雇など実務でも重要なテーマが頻出します。
攻略法:頻出テーマを過去問で反復演習。条文の「〜できる」「〜しなければならない」の違いを意識して覚える。
比較的得点しやすい科目
| 科目 | 難易度 | 得点しやすい理由 |
|---|---|---|
| 労働者災害補償保険法 | ★★★☆☆ | 給付の体系が明確で過去問の繰り返しが効く |
| 雇用保険法 | ★★★☆☆ | 日常馴染みがあり理解しやすい |
| 労働保険徴収法 | ★★☆☆☆ | 範囲が比較的狭く計算パターンが決まっている |
苦手科目攻略の共通戦略
- 数字はセットで覚える:「何日・何週・何ヶ月」のセットで条件と一緒に記憶する
- 比較表を自作する:似た制度(国年vs厚年、傷病手当金vs失業給付など)を表で整理する
- 過去問を年度別でなく科目別に解く:同一テーマの問題を集中して解くことで定着する
- 苦手科目こそ通信講座の解説を活用:一人で悩むより講義動画で概念を掴む


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