社会保険労務士(社労士)・行政書士のダブルライセンス保有者。実際に両試験に合格した経験をもとに、受験生目線のリアルな情報を発信しています。
社労士試験に合格しても、すぐに社労士として登録できるわけではありません。実務経験がない場合は「事務指定講習」を受ける必要があります。この記事では、事務指定講習の内容・費用・期間・流れを詳しく解説します。
事務指定講習とは?
事務指定講習(じむしていこうしゅう)は、社労士試験合格後に実務経験2年に代えて受講できる講習です。社労士として登録するには、試験合格+実務経験2年以上が必要ですが、この実務経験要件を満たしていない場合に事務指定講習を修了することで登録資格を得られます。
全国社会保険労務士会連合会が主催しており、毎年1月〜3月頃に申込受付が行われます。
事務指定講習が必要な人・不要な人
事務指定講習が必要な人
- 社労士試験に合格したが、実務経験が2年未満の人
- 人事・総務・社会保険事務所での実務経験がない新卒・転職者
- 主婦・学生・異業種から社労士を目指した方
事務指定講習が不要な人
- 社会保険事務所・社労士事務所などで2年以上の実務経験がある人
- 国・都道府県・市区町村等の官公署で社会保険・労働保険業務に2年以上従事した人
事務指定講習の内容・スケジュール
通信指導課程(4ヶ月間)
まず4ヶ月間の通信指導課程を受講します。社会保険・労働保険の実務に関する課題(レポート)を4回提出します。
- 期間:例年4月〜7月(4ヶ月間)
- 内容:実務的な問題集・レポート作成
- 形式:テキストが送付され、課題を郵送等で提出
面接指導課程(4日間)
通信課程修了後、全国6〜8都市で4日間の集合研修(面接指導課程)が行われます。
- 期間:例年8月〜9月(4日間連続)
- 内容:講義・グループ討論・ケーススタディ
- 形式:対面または一部オンライン対応(年によって異なる)
- 会場:東京・大阪・名古屋・福岡・仙台・札幌など
事務指定講習の費用
事務指定講習の受講料は約75,000円前後(テキスト代・諸経費含む)です。年によって変動するため、全国社会保険労務士会連合会の公式サイトで最新の費用を確認してください。
また、交通費・宿泊費(面接指導課程の4日間分)が別途かかります。遠方に住んでいる場合は追加費用を見込んでおきましょう。
事務指定講習の申込から修了までの流れ
- 社労士試験合格(8月)
- 合格発表・合格証書受領(11月頃)
- 事務指定講習の申込(翌年1〜3月頃):全国社会保険労務士会連合会へ申込書類一式を提出
- 通信指導課程(4〜7月・4ヶ月間):課題提出4回
- 面接指導課程(8〜9月・4日間):集合研修参加
- 修了証書の取得
- 都道府県社会保険労務士会へ入会・登録申請
- 社労士として登録完了
試験合格から登録完了まで、事務指定講習を経由する場合は約1年〜1年半かかるのが目安です。
事務指定講習を受ける際の注意点
- 定員がある:申込者数が多い場合は抽選になることがあります。早めに申し込みましょう
- 勤めながら受講できる:通信課程は自宅で実施でき、面接課程は4日間のみのため仕事と両立しやすい
- 課題は真剣に取り組む:実務的な内容で、後の業務に直結する知識が身につきます
- 翌年の申込に注意:試験合格年の翌年からしか申し込めません。スケジュールを把握しておきましょう
まとめ:まずは試験合格を目指そう
事務指定講習は実務経験がない社労士合格者にとって必須の課程です。費用・期間・スケジュールを把握した上で、まず社労士試験合格を目指しましょう。
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