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社労士試験「労働基準法」の勉強法|合格者が実践した科目攻略の全手順【2025年版】

✍️ この記事を書いた人
社会保険労務士(社労士)・行政書士のダブルライセンス保有者。実際に両試験に合格した経験をもとに、受験生目線のリアルな情報を発信しています。

「労働基準法(労基法)はどうやって勉強すればいい?」「どこが頻出で、何を重点的に覚えればいい?」——社労士試験を目指す多くの方がこの疑問を持っています。

労基法は社労士試験の最初の科目(択一式10問・選択式1組)であり、試験全体の中でも出題数が最多です。ここで苦戦すると試験全体に響くため、最初に正しい勉強法を身につけることが非常に重要です。

この記事では、実際に合格した立場から、労働基準法の正しい勉強法・頻出テーマ・スケジュール・つまずきポイントの解決法をすべてお伝えします。

目次

  1. 社労士試験における労働基準法の位置づけ
  2. 労働基準法の試験範囲と出題傾向
  3. 頻出テーマ別の攻略ポイント
  4. 合格者が実践した具体的な勉強ステップ
  5. 労働基準法で失点しやすいポイントと対策
  6. 通信講座と独学、どちらが効率的か
  7. まとめ:労基法を得点源にする3つの原則

1. 社労士試験における労働基準法の位置づけ

社労士試験の労働科目は以下の5科目で構成されています。

科目 択一式 選択式
労働基準法 10問 1組(5問)
労働安全衛生法 3問(労基法と合冊) 1組
労働者災害補償保険法 7問 1組
雇用保険法 7問 1組
労働保険徴収法 4問(雇保と合冊) なし

労基法は択一式で唯一10問が割り当てられている最重量科目です。基準点は「択一式全体70問中45点以上」という形で設定されており、科目別に5〜6点以上が暗黙の目安です。労基法で大きく失点すると、他の科目で挽回するのが非常に難しくなります。

一方で、労基法は条文の構造が比較的わかりやすく、過去問の再出題率が高いという特徴があります。正しい方法で勉強すれば、確実に得点源にできる科目です。

2. 労働基準法の試験範囲と出題傾向

試験範囲の全体構造

労基法の試験範囲は大きく以下のブロックに分かれます。

テーマブロック 主な内容 重要度
総則・労働契約 均等待遇・強制労働禁止・労働契約の成立・明示事項 ★★★
賃金 賃金の定義・支払い5原則・平均賃金・最低賃金 ★★★
労働時間 法定労働時間・変形労働時間制・フレックス・みなし労働・36協定 ★★★
休憩・休日・休暇 休憩の付与原則・法定休日・年次有給休暇の要件・日数 ★★★
女性・年少者保護 産前産後休業・深夜業制限・年少者の労働制限 ★★
就業規則 作成義務・記載事項・周知義務・労働協約との関係 ★★★
解雇・退職 解雇制限・解雇予告・解雇予告除外認定・退職時の証明 ★★★
罰則・監督 罰則の種類・労働基準監督官・申告制度

過去10年の出題傾向

択一式10問のうち、賃金・労働時間・年次有給休暇の3テーマで毎年5〜6問出題されており、この3分野を完璧にするだけで安定して60%得点できます。

特に近年は「フレックスタイム制」「高度プロフェッショナル制度」「同一労働同一賃金」など法改正に関連した問題が増加しており、最新の改正情報を押さえることが必須になっています。

3. 頻出テーマ別の攻略ポイント

①賃金の支払い5原則(最重要)

「通貨で・直接・全額・毎月1回以上・一定の期日」という5原則は、毎年何らかの形で出題されます。ただ覚えるだけでなく、各原則の「例外」を正確に押さえることが合否を分けます

原則 例外・注意点
通貨払い 労働者の同意があれば銀行振込可。外国通貨は不可。現物給与は一般に禁止(農林水産業の一部例外あり)
直接払い 使者(家族が代理で受け取る)は可。代理人への支払いは不可
全額払い 税金・社会保険料の控除は可。労働協約・就業規則に基づく控除も可
毎月1回以上 臨時に支払われる賃金(賞与等)は適用除外。年俸の1/12払いは可
一定の期日払い 「毎月末日」「毎月25日」等の具体的な日付が必要。「毎月最後の月曜日」は不可

②年次有給休暇(年休)

年休は択一式で毎年1〜2問出題される最重要テーマです。特に「取得要件」「付与日数」「時季変更権」「年5日取得義務」の4つを完璧に覚えましょう。

【付与日数の早見表】

勤続年数 0.5年 1.5年 2.5年 3.5年 4.5年 5.5年 6.5年〜
付与日数 10日 11日 12日 14日 16日 18日 20日

取得要件は「6ヶ月以上継続勤務」かつ「全労働日の8割以上出勤」。この2要件が同時に揃っていないと年休は発生しません。また、2019年改正で年10日以上付与される労働者には年5日の時季指定義務が使用者に課されています——これは選択式で狙われやすいポイントです。

③労働時間の各制度(変形・フレックス・みなし)

労働時間制度は種類が多く、混乱しやすいテーマです。整理のために「誰が適用対象か」「どの機関が認可するか」「労使協定の届出要否」の3軸で覚えると効果的です。

制度 導入方法 1日の上限 届出
1ヶ月変形 就業規則or労使協定 なし(週40時間の範囲内) 協定の場合のみ届出
1年変形 労使協定 10時間 届出必要
フレックスタイム 就業規則+労使協定 なし 清算期間1ヶ月超の場合届出
事業場外みなし 所定労働時間みなし(特例は労使協定) 特例の場合のみ届出
専門業務型裁量 労使協定 届出必要
企画業務型裁量 労使委員会決議 届出必要

④解雇の制限と手続き

解雇は「いつは解雇できないか(制限)」「解雇するときの手続き」「予告不要の例外」の3つを正確に覚える必要があります。

解雇禁止期間(絶対禁止)

  • 業務上の傷病療養中+その後30日間
  • 産前産後休業期間+その後30日間

解雇予告の原則と例外:30日前に予告するか、30日分以上の解雇予告手当を支払う必要があります。ただし以下は適用除外です。

  • 日雇労働者(1ヶ月を超えて使用された場合は適用)
  • 2ヶ月以内の期間を定めた者
  • 4ヶ月以内の季節的業務
  • 試用期間中の者(14日を超えると適用)

試用期間14日」は選択式でよく空欄になるキーワードです。必ず覚えましょう。

⑤就業規則の作成・変更手続き

就業規則の手続きは実務でも頻出ですが、試験でも毎年問われます。要点は:

  • 作成義務:常時10人以上の労働者を使用する事業場
  • 意見聴取:過半数代表者(組合または労働者代表)の意見を聴く(同意は不要)
  • 届出:所轄労働基準監督署長に届出(意見書添付)
  • 周知義務:常時各作業場の見やすい場所への掲示・備付けなど

「同意が不要で意見聴取のみでよい」という点が頻出の引っかけポイントです。

4. 合格者が実践した具体的な勉強ステップ

ステップ1:全体像を把握する(2〜3週間)

最初にテキストを「理解するための通読」ではなく、「地図を描くための通読」として1周します。細部の暗記より、「賃金・労働時間・休暇・解雇というブロックがある」という構造を頭に入れることが目的です。

この段階では通信講座の動画講義を使うのが非常に効果的です。プロの講師が図解しながら解説してくれるため、テキストだけを読むより格段に速く全体像が掴めます。

ステップ2:頻出テーマを徹底インプット(4〜6週間)

前述した「賃金の5原則」「年次有給休暇」「労働時間制度」「解雇手続き」「就業規則」の5テーマを、条文レベルで正確に覚えます。

この段階で効果的な暗記法は:

  • ノートに表を書き直す(手で書くことで記憶に残りやすい)
  • 「例外を先に覚えてから原則に戻る」逆引き学習
  • 条文の数字(「30日」「10人」「8割」「10日」など)を赤字でマーキング

ステップ3:過去問を科目横断で解く(6〜8週間)

過去5〜7年分の択一式・選択式を繰り返し解きます。ポイントは「間違えた問題の根拠条文をテキストで必ず確認する」ことです。

過去問を解いているとき、「同じ条文が繰り返し出題されている」ことに気づくはずです。社労士試験は新傾向よりも重要条文の繰り返し出題が多いため、過去問の反復は最も費用対効果の高い勉強法です。

ステップ4:苦手箇所をリストアップして集中攻略(2〜4週間)

過去問を3周した段階で、間違え続ける問題をリスト化します。このリストこそが「自分専用の弱点マップ」です。直前期はこのリストを集中的につぶす作業に集中してください。

ステップ5:選択式対策を別枠で行う(直前2ヶ月)

択一式対策とは別に、選択式専用の問題集・テキストで空欄補充の練習をします。労基法の選択式では「具体的な数字・期間・手続きの語句」がそのまま空欄になるため、正確な文言暗記が必要です。

5. 労働基準法で失点しやすいポイントと対策

ミス①:「労使協定」と「就業規則」の混同

どの手続きが「労使協定」で行われ、どれが「就業規則」の変更で足りるのかを整理しましょう。たとえばフレックスタイム制の導入には「就業規則+労使協定」の両方が必要です。どちらか一方では不十分です。

ミス②:「届出が必要かどうか」の混同

労使協定を締結しても、届出義務があるものとないものがあります(例:36協定は届出必要、年休計画的付与の協定は届出不要)。問題文に「届け出なければならない」と書いてあるとき、正しいかどうかを即座に判断できるよう練習しましょう。

ミス③:改正点の見落とし

2019年以降の働き方改革関連法での改正(年5日年休取得義務・高度プロフェッショナル制度・同一労働同一賃金)は、頻繁に出題されています。直前期にこれらの改正点を必ず確認してください。

ミス④:「2週間」「3ヶ月」「6ヶ月」など期間の混同

試用期間の解雇予告不要期間「14日」、産後休業「8週間」、年休の発生要件「6ヶ月」——これらの数字は意外と混乱しやすいです。数字だけを一覧にしたチートシートを作って直前まで見返しましょう。

6. 通信講座と独学、どちらが効率的か

労基法は条文が多く、細かい数字・例外規定が多いため、独学での勉強は思った以上に時間がかかります。テキストを読んでもどこが重要かわからず、結果として全部覚えようとして挫折するパターンが多いです。

通信講座を使う最大のメリットは「何を覚えれば合格できるかを講師が絞ってくれる」点です。特に労基法のように情報量が多い科目では、この「取捨選択」の精度が学習効率に直結します。

たとえばクレアールの「非常識合格法」は、合格に必要な範囲(出題可能性の高い箇所)に学習を集中させる設計になっており、労基法においても「全条文を平等に学ぶ」のではなく「頻出部分に9割の時間を使う」という方針が徹底されています。

「独学で勉強しているが、何を覚えればいいかわからない」という状態になっている方は、一度通信講座の無料資料を取り寄せて、カリキュラムの設計を確認することをおすすめします。

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7. まとめ:労基法を得点源にする3つの原則

長くなりましたが、最後に労働基準法を確実に得点源にするための3原則をまとめます。

原則①:頻出5テーマを「完璧に」仕上げる

賃金の5原則・年次有給休暇・労働時間制度・解雇手続き・就業規則——この5テーマで毎年5〜6問出題されます。他のテーマは後回しにしてもよいので、まずこの5テーマを完璧な状態にしてください。

原則②:「例外」と「数字」を重点的に暗記する

試験では原則より例外が問われます。「この場合は〜でなくてよい」「この数字を超えたら〜が必要になる」という境界線の数字を正確に覚えることが得点力の差になります。

原則③:改正情報を必ず直前期に確認する

法改正は毎年出題に直結します。特に近年の働き方改革関連の改正は引き続き出題頻度が高い状態です。市販のテキストでは最新改正が反映されていない場合があるため、講座の法改正アップデートや社労士試験対策サイトで直前期に必ず確認してください。


労働基準法は試験の土台であり、ここを固めることがすべての出発点です。正しい方法で勉強すれば、確実に合格に近づける科目です。ぜひ本記事の内容を参考に、計画的な学習を進めてください。

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