社会保険労務士(社労士)・行政書士のダブルライセンス保有者。実際に両試験に合格した経験をもとに、受験生目線のリアルな情報を発信しています。
社労士の雇用保険業務とは?
雇用保険は、労働者が失業・育児休業・介護休業などで働けなくなった場合に給付を行う重要な社会保険制度です。社会保険労務士(社労士)は、この雇用保険に関する手続きを事業主に代わって行う専門家として、企業から強く必要とされています。
雇用保険の手続きは種類が多く、届出期限も細かく定められているため、多くの企業が社労士に業務委託しています。本記事では、社労士が行う雇用保険業務の全体像を詳しく解説します。
✅ 社労士が行う雇用保険手続きの種類
✅ 雇用保険の各種給付と手続きの流れ
✅ 助成金申請業務との関連
✅ 雇用保険業務の報酬目安
✅ 社労士試験で雇用保険法を学ぶ重要性
雇用保険業務の全体像
① 被保険者の資格取得・喪失手続き
従業員を採用したとき・退職したときは、雇用保険の資格取得・喪失の手続きが必要です。社労士が事業主に代わってハローワークへ届出を行います。
| 手続き | 届出期限 | 提出先 |
|---|---|---|
| 雇用保険被保険者資格取得届 | 採用した月の翌月10日まで | ハローワーク |
| 雇用保険被保険者資格喪失届 | 退職した日の翌々日から10日以内 | ハローワーク |
| 離職証明書(離職票)の作成 | 資格喪失届と同時 | ハローワーク |
離職票の作成は、退職者が失業給付を受けるために必要な書類です。離職理由の記載内容が給付制限の有無に影響するため、正確な記載が重要です。
② 雇用継続給付の手続き
雇用継続給付は、働き続けることを支援するための給付です。
| 給付名 | 対象 | 支給額 |
|---|---|---|
| 高年齢雇用継続基本給付金 | 60歳以降も継続勤務し、賃金が低下した者 | 低下率に応じて最大15%(段階廃止中) |
| 育児休業給付金 | 育児休業中の被保険者 | 育休開始から6ヶ月は67%、以降50% |
| 介護休業給付金 | 介護休業中の被保険者 | 休業前賃金の67%(93日限度) |
③ 育児休業給付金の申請(需要急増)
育児休業給付金の申請は2ヶ月ごとに行う必要があり、手続きが煩雑なため多くの企業が社労士に委託しています。2022年以降の育休取得促進の法改正により、この業務の需要はさらに増加しています。
申請の流れ:
- 育休開始日の確認・被保険者要件のチェック
- 育休開始時の賃金月額の算定
- 初回申請(育休開始から4ヶ月以内)
- 2ヶ月ごとの継続申請(育休終了まで)
- 育休終了後の職場復帰の確認
④ 助成金申請業務
雇用保険制度の財源を活用した「雇用関係助成金」の申請代行も社労士の重要業務です。助成金は返済不要の資金であるため、企業から非常に高い需要があります。
主な雇用関係助成金:
- キャリアアップ助成金:非正規労働者の正規化・待遇改善
- 両立支援等助成金:育休・介護休業の取得促進
- 人材確保等支援助成金:雇用管理改善による人材確保
- トライアル雇用助成金:就職困難者の試行雇用
- 雇用調整助成金:景気悪化時の雇用維持(コロナ禍で注目)
⑤ 年度更新(労働保険料の申告・納付)
毎年6月1日〜7月10日に行う「年度更新」は、労働保険料(雇用保険料+労災保険料)の確定申告・納付手続きです。規模の大きい事業所では計算が複雑になるため、社労士への依頼が一般的です。
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雇用保険業務の報酬目安
| 業務内容 | 報酬目安 |
|---|---|
| 資格取得・喪失届(1件) | 3,000〜5,000円 |
| 育児休業給付金申請(月次) | 5,000〜10,000円/回 |
| 年度更新(小規模事業所) | 20,000〜50,000円 |
| 助成金申請代行(成功報酬型) | 助成金額の15〜20%が相場 |
雇用保険業務で必要なスキル
- 雇用保険法の正確な知識:被保険者要件・給付要件・手続き期限の把握
- e-Gov電子申請の習熟:現在は多くの手続きがオンライン化
- 助成金情報のアップデート:毎年改正される助成金の最新情報を常に把握
- 企業との連携力:担当者から必要情報を的確に収集するコミュニケーション
社労士試験における雇用保険法の重要性
雇用保険法は社労士試験で択一式7問・選択式1問が出題される重要科目です。特に以下の論点は試験・実務の両方で重要です。
- 被保険者の種類(一般・高年齢・短期特例・日雇)と要件
- 基本手当の給付日数と受給資格(被保険者期間12ヶ月以上等)
- 育児休業給付金の支給要件・支給額・申請手続き
- 助成金の財源としての雇用保険二事業
まとめ
雇用保険業務は社労士の中核業務のひとつであり、資格取得・喪失手続きから育児休業給付金・助成金申請まで幅広い範囲をカバーします。法改正が頻繁なため、常に最新知識を維持することが求められます。
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