🎯 結論(先に要点)
社労士の年収に国の統計で「社労士だけ」の数字はありません。
全国社会保険労務士会連合会の2024年度実態調査(回答25,408人)では、勤務等の社労士の年収は「300万〜600万円」が38.0%で最多、600万円以上は41.5%でした。
開業社労士の事務所の年間売上は中央値550万円・平均1,658万円(売上なので経費を引く前の金額)です。
働き方別の収入を教えてください。
開業は事務所の売上の中央値が550万円で、開業年数と顧問先の数で大きく変わります。
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この記事でわかること:
- 勤務等の社労士の年収分布(男女・経験年数別)
- 開業社労士の売上(開業年数・顧問先数別の中央値)
- 国の統計に社労士だけの年収がない理由
- 勤務と開業、どちらを選ぶかの目安
🎬 動画で見る:社労士の年収(連合会の実態調査)
全国社会保険労務士会連合会の実態調査をもとに、勤務と開業それぞれの年収・売上を図で説明しています(再生すると音声が流れます)。
当サイト運営者のYouTubeチャンネル「シカクのミカタ」の動画です(説明欄の記事リンクには広告を含みます)。
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【結論】勤務等の社労士の年収は「300万〜600万円」が最多
社労士の年収を知る一番確かな資料は、全国社会保険労務士会連合会が2024年に全社労士を対象に行った実態調査です。
登録している社労士45,401人に配られ、25,408人が回答しました(回収率56.0%)。
勤務等の社労士(会社員として登録している人など)10,157人の年収は、次のように分かれています。
勤務等の社労士の年収(n=10,157)
出典:全国社会保険労務士会連合会「2024年度社労士実態調査」(調査期間2024年4月24日〜6月9日、2024年11月公表)。上記の資料をもとに当サイトが編集・加工して作成。無回答0.4%は省略。
一番多いのは「300万〜600万円」で38.0%です。
600万円以上の人を合わせると41.5%で、900万円以上は16.5%でした。
「社労士なら誰でも年収700万円」という水準ではなく、勤め先と経験年数で幅がある、というのが実態です。
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勤務等の社労士:男女・経験年数で年収はどう変わるか
同じ調査で、年収600万円以上の人の割合を属性ごとに計算しました。
年収600万円以上の割合(勤務等の社労士)
出典:全国社会保険労務士会連合会「2024年度社労士実態調査」「表40-1 年収*性別、年齢、従事年数」の各区分の割合を当サイトが合算して作成(編集・加工)。「従事」は社労士業務に従事している年数。
社労士業務の経験が長いほど、600万円以上の割合は上がります。
3年未満は22.1%ですが、20〜24年では60.9%です。
男女では、男性の52.1%に対し女性は27.1%と差があります。
女性は「300万〜600万円」が48.4%で最も多くなっています。
社労士業務に就いていない勤務者のほうが高い層が多い
意外な点として、社労士業務に「従事していない」勤務等の社労士(2,904人)のほうが、600万円以上の割合が57.4%と高く出ています。
社労士業務に「従事している」人(5,595人)は41.0%でした。
一般企業の人事・総務の管理職などが、資格を持ったまま登録しているケースが含まれるためと考えられます。
「資格で年収が上がる」というより、企業内でのキャリアと組み合わせて活きる資格と言えます。
開業社労士の売上:中央値550万円・平均1,658万円
開業している社労士(個人事務所の代表と社労士法人の代表社員14,469人)には、事務所の年間売上を聞いています。
売上は経費を引く前の金額なので、手元に残る年収はこれより少なくなります。
開業社労士の事務所の年間売上(n=14,469)
出典:全国社会保険労務士会連合会「2024年度社労士実態調査」「図22_1 年間売上(収入)金額」。上記の資料をもとに当サイトが編集・加工して作成。無回答5.6%は省略。
平均が1,658万円なのに中央値が550万円なのは、1億円以上の事務所(318事務所)など一部の大きな事務所が平均を押し上げているためです。
真ん中の事務所の売上は550万円で、500万円未満が36.5%と一番多くなっています。
事務所の体制は社労士1人での経営が5割強で、平均は2.7人でした。
開業年数別の売上の中央値
| 開業年数 | 回答数 | 売上の中央値 | 売上の平均 |
|---|---|---|---|
| 5年未満 | 3,407 | 135万円 | 612.7万円 |
| 5〜9年 | 2,821 | 500万円 | 1,427.8万円 |
| 10〜14年 | 2,477 | 660万円 | 1,889.5万円 |
| 15〜19年 | 1,978 | 800万円 | 1,830.9万円 |
| 20〜24年 | 1,631 | 900万円 | 2,424.2万円 |
| 25〜29年 | 843 | 1,000万円 | 2,389.9万円 |
| 30〜34年 | 489 | 1,200万円 | 2,644.1万円 |
| 35年以上 | 694 | 1,200万円 | 2,716.7万円 |
出典:全国社会保険労務士会連合会「2024年度社労士実態調査」「表22-2 年間売上(収入)金額*開業年数」。上記の資料をもとに当サイトが編集・加工して作成。
開業5年未満の中央値は135万円で、17.1%は「収入なし」と答えています。
中央値が500万円を超えるのは開業5〜9年からです。
開業すればすぐに高収入、という資料ではありません。
顧問先の数で売上はほぼ決まる
| 顧問契約の社数 | 売上の中央値 |
|---|---|
| 0社 | 20万円 |
| 1〜9社 | 200万円 |
| 10〜19社 | 600万円 |
| 20〜29社 | 900万円 |
| 30〜39社 | 1,200万円 |
| 50〜59社 | 2,000万円 |
| 100社以上 | 5,500万円 |
出典:全国社会保険労務士会連合会「2024年度社労士実態調査」「表22-2 年間売上(収入)金額*顧問契約社数」から抜粋。上記の資料をもとに当サイトが編集・加工して作成。
顧問契約の社数は1事務所あたり平均33.2社、中央値は10社でした。
売上の内訳も平均で顧問契約が71.9%を占めています。
開業社労士の売上は、毎月の顧問先をどれだけ持てるかでほぼ決まる、と読めます。
国の統計(賃金構造基本統計調査)に社労士だけの年収はない
「社労士の平均年収は約1,135万円」という数字を見かけることがあります。
これは厚生労働省の賃金構造基本統計調査で、社労士を含む「その他の経営・金融・保険専門職業従事者」という区分の値です。
令和7年調査では、この区分の月の給与は74.26万円、年間賞与は243.52万円で、年換算すると約1,135万円になります。
ただしこの区分には社労士以外の専門職も含まれ、平均年齢は39.4歳です。
社労士だけの年収として読むことはできないので、当サイトでは上の連合会の調査を使っています。
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」(e-Stat)(職種)第1表、企業規模10人以上・男女計。年換算=きまって支給する現金給与額×12+年間賞与その他特別給与額(当サイトが計算)。
勤務と開業、どちらを選ぶかの目安
| 勤務等の社労士 | 開業社労士 | |
|---|---|---|
| 数字の種類 | 本人の年収 | 事務所の売上(経費を引く前) |
| 真ん中あたり | 300万〜600万円が最多(38.0%) | 中央値550万円 |
| 上の層 | 900万円以上が16.5% | 1,000万円以上が33.8% |
| 伸びる条件 | 社労士業務の経験年数・企業内での役職 | 開業年数と顧問先の数 |
| 始めの数年 | 経験3年未満は600万円以上が22.1% | 開業5年未満は中央値135万円 |
出典:全国社会保険労務士会連合会「2024年度社労士実態調査」をもとに当サイトが編集・加工して作成。
安定して収入を得たいなら、まず勤務で社労士業務の経験を積むのが現実的です。
開業は、顧問先を10社、20社と増やせるかどうかで結果が大きく分かれます。
どちらの道でも、最初の関門は社労士試験の合格です。
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よくある質問
Q1. 社労士の平均年収は?
社労士だけの平均年収を示す国の統計はありません。
連合会の2024年度実態調査では、勤務等の社労士は年収300万〜600万円が38.0%で最多、600万円以上が41.5%でした。
Q2. 開業社労士はどのくらい売り上げていますか?
同じ調査で、開業社労士の事務所の年間売上は中央値550万円、平均1,658万円です。
売上は経費を引く前の金額で、開業5年未満の中央値は135万円でした。
Q3. 年収が上がりやすいのはどんな人?
勤務等では、社労士業務の経験年数が長いほど600万円以上の割合が高く、20〜24年で60.9%です。
開業では、顧問契約の社数が多いほど売上の中央値が高くなります。
Q4. 「非常識合格法」の書籍は本当に無料でもらえますか?
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